#12
eating
八角箸
公長斎小菅
NAKAGYO, Kyoto, Japan
- bamboo, polyurethane finish
- L23cm
the product:
伝統的な竹の工芸品を制作するかたわら、生活に寄り添ったものづくりとして約10年前から作りはじめた八角形のお箸。八角の「八」という数字は、末広がりになっていることから繁栄をあらわす縁起もの。
箸は、手にしてみると驚くほど軽く、8つの角が指にやさしくフィットします。 丈夫な竹の特性を活かして細く仕上げられた箸先は、米粒や魚の骨などの細かいものがつまみやすい丁寧な仕上げ。その繊細さは、食べ物だけがすっと口に入ってくるような、お箸の存在を感じさせない口あたりで、食べ物がよりいっそう引き立ちます。
材料は、昔から一大産地として知られる、適した温暖な気候で育つ九州の竹を主に使用しています。春から夏に伐採する竹は養分が多く、虫もつきやすいことから、10月から2月にかけて伐採しています。
伐採した竹は乾燥させたのち、高圧釜で高温の蒸気による炭化加工を施し、防虫・防カビ効果を高めます。
自然素材でできているため、洗って濡れた部分をそのままにしておくとカビで黒ずむことがあります。洗った後は、全体をよく乾かすことをおすすめします。
(...)
(-)
the maker:
1898年に創業した公長斎小菅(こうちょうさいこすが)は、時代を超えて伝統を守り、その高い技術で現代の生活を豊かにする竹を用いたものづくりをしている老舗の会社です。工芸品をはじめ、現在では、竹かご、お弁当箱、お箸、かばん、インテリア、キッチン用品、お香など日用品まで幅広く手がけています。
竹は、成長が早く生命力が強いことから、日本で古くから子孫繁栄を象徴する植物とされ、古くから日本人の暮らしや文化に広く親しまれてきました。4~5年で成長し、環境にやさしいことから、木の代替素材としても利用され、次世代の素材として注目されています。竹の品質を第一に考え、素材を生かした公長斎小菅の竹製品は、過去には万博等の博覧会で多数受賞したこともあるほど高い評価を得ています。
日本人が大切にしてきた「繊細」「丁寧」といった感性や価値観を大切に、環境にも配慮した持続可能な竹製品を丹精込めて作り続けています。
(...)
(-)