#01
decorating / well-being
縁起物のわら細工
わら細工 たくぼ
HINOKAGE, Miyazaki, Japan
- straw
- W30cm D6.5cm H35cm
the product:
この祝結びは、20年ほど前に2代目が考案し、水引の結びをアレンジしたという縁起物の飾りです。藁を綯(な)うというしめ縄と同じ技法を用い、左縄綯いと右綯いの2本がしっかりと結びつくよう縄の捻りが逆のものを結びます。寄り添いしっかり結びつき一度結ぶと解けにくいことから、家内安全を願います。
素材の特性上、湿気がこもらない場所であれば、どこでも好きな場所に飾ることができます。
青々した香りが残る緑色の藁から作られたわら細工は、時間がたつとともに薄茶色のわら色へと自然に変化していきます。
縁起物の注連飾りをお正月の注連縄の代わりとして飾ることも多く、近年ではしめ飾りと表現されることがありますが、お正月に飾るしめ縄と、普段の暮らしに取り入れた縁起物の飾りと、基本的には区別されています。
しめ飾りは、日本の広い範囲の地域で、鶴、亀、とり、俵などいろいろな形があり、それぞれの形には五穀豊穣、健康、子孫繁栄などの意味が込められています。
地域によって飾る向きや、飾る時期が違い、さまざまな土地の特色がみることができます。
写真の祝い結びは小サイズです。
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the maker:
日本神話で有名な高千穂町に隣接し、神話の里として知られる日之影町に細工たくぼの工房はあります。昔からしめ縄づくりが盛んに行われ、2015年には世界農業遺産にも認定されたこの地域で、60年以上3代にわたり引き継がれている細工たくぼは、農業との兼業ではなく、わら細工のみの専業としています。
自分の土地で田を耕し、使いやすく美しい稲わらが取れるよう手間をかけて稲を育て、刈り取り、乾燥させてわら細工をつくるまで、一貫して行なっています。主に地元の民家や神社のためのしめ縄などを制作する一方で、縁起物の飾りなど、今日の暮らしに寄り添うわら細工も手がけています。
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