#17
keeping / recycling
印籠杉箱
とらや
MINATO, Tokyo, Japan
- Cedar
- W21.3cm D7cm H27.5cm
the product:
贈答品として高い人気を誇る印籠杉箱入りのとらやの羊羹。一般に、木箱を贈答に使用する文化は、江戸時代には見られ、現在も使われています。
とらやの杉箱は、大形羊羹が1〜5本入る5種類、ひとまわり小さい竹皮包羊羹が2〜5本入る4種類と、そのほかの和菓子にあわせてつくられています。箱に使われている杉は、まっすぐとはっきりした木目で、蓋と箱とで木目が揃っていてます。印籠杉箱という名のとおり、蓋は印籠の形に似たゆるやかなふくらみがあります。しっかりとした厚さでつくられているため、蓋を開けるたびに、杉のいい香りが漂ってきます。
蓋を持っても下の箱が落ちないほどに、ぴったりと隙間なくつくられた箱は、反りも少なく、長く使うことができます。
杉箱は裁縫箱として使うのにちょうどいいサイズ。蓋は作業台として使ったり、ひっくり返してトレイとして使えば、針やボタンをなくすこともありません。ほかにも手紙入れや道具箱など、幅広い用途で再利用できます。
写真は、竹皮包み羊羹3本用の印籠杉箱になります。
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the maker:
とらやは、約500年前の室町時代後期に京都で創業。日本の四季を感じるとらやの和菓子は、茶道などの日本文化と結びつきながら発展してきました。
また、年中行事を通じて日々の暮らしを豊かに彩ってきました。日本の伝統的な食材や自然・風土、生産者、地域のつながりを大切にしています。とらやの顔となっている金色の虎。江戸時代、宮中などに和菓子を納める際に用いられていた黒い漆の重箱の各段に、金色の虎が描かれていました。現在では、同じ虎をあしらった進物用紙箱や紙袋が主に使われ、和菓子と日本文化の魅力を、国内のみならず海外へも運んでいきます。
2018年に新しく建てかわった東京・赤坂の直営店内のギャラリーでは、ビジュアル豊かにお菓子の歴史や文化を楽しめる展示を定期的に開催。
虎屋文庫では、和菓子の伝承と創造を目的とした資料を収集・管理しています。
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